夏の日を想い描きながら
2008年 02月 20日
ティペットの先に結んだ毛鉤がクモの巣に絡み合い
遡行を難儀なものにする夏の日。
夏の強い日差しを浴びて遡行をしていたら
釣りをスタートさせて僅かな時間しか経っていないのに
コルクグリップを握る右手と、首の後ろばかりが日焼けをしてしまう。
毛鉤に絡み付いたクモの巣を
渓に掛かる小さな橋の下の日影の中で丁寧に外す。
どっとかいた汗を拭いながら。
フッ、フッ!!と息を吹きかけ
毛鉤に染み込んだ水分を吹き飛ばしたら
茶色のガラス瓶に入った液状フロータントに漬け込み
先ほどと同じ様に息を吹きかけ、余分なフロータントを吹き飛ばす。
ポケットから緑色のプラスチック製の容器を取り出し
粉末状のフロータントを擦りつける。
さて、次は何処を狙おうか。
すぐに日焼けしてしまうほどの強い日差しの日中だから
樹木の陰に夏の強い日差しを嫌った天女魚がいるはずだ。
水通しの良いポイントなら、確実に。
狙いを定めたスポットに向かい、キャストを繰り出すのだけど
木々のにループを通すと、今しがた奇麗にしたばかりの毛鉤が
すぐにクモの巣だらけになる。
こんなふうに夏の日を想い描きながら
今夜は2本だけ毛鉤を巻いた。
きっとこの日も使っていたであろう
グリズリーとブラウンのハックルを使ったパラシュートパターンを。
by terry_ffb2
| 2008-02-20 22:20
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